そもそも双眼鏡必要?

 バードウォッチングをしている人を想像すると、双眼鏡を持っているイメージがあると思います。

 ここで、本当に双眼鏡が必要かどうかを確認するために、いちど双眼鏡の役割を確認してみましょう。

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双眼鏡の
役割は3つ

①野鳥を警戒させない【重要!】

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 「野鳥をもっとよく見たい!」

 そう思うことはとても自然なことですが、

それを理由に野鳥に近づきすぎることはよくないことです。

 基本的に、野鳥は人間を警戒しています人間の自己中心的な思いで野鳥にストレスを与えてしまっては、野鳥がかわいそうです。

 「できるだけ野鳥を警戒させず、より近くで見てみたい」

そんなわがままを叶えるのが双眼鏡です。

②識別しやすくなる

「あの鳥の名前は?」

 足の色は?嘴の形は?尾の長さは?

 アイリングの色は?尾羽の枚数は?

 野鳥の名前を特定するためには、体の細かい特徴まで確認する必要がでてきます。

 特に初心者の場合は、基本的に肉眼での識別は難しいと考えてください。

 野鳥の識別に必要な情報がわからなければ、野鳥の特定はできません。

 そんなときに役立つのが双眼鏡です。

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③携帯できる

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 双眼鏡は軽い!

 実は、役割①と②を満たすものは双眼鏡だけではありません。双眼鏡よりもフィールドスコープ(望遠鏡タイプ)の方が、より明るく、より高倍率で見ることができます。また、一眼レフやミラーレスカメラ超望遠レンズをつければ、驚くほどきれいな写真を残すこともできます。

 大きなメリットがある一方で、これらの道具には「重い」という共通のデメリットがあります。私もよく早朝から夕暮れまで、カメラを三脚に乗せて5kg以上ある機材を持ちながら2~3万歩ほど歩きましたが、相当な体力を要します。例えるなら、お米の袋を太い棒に担いで歩くのと同じです。歩いて観察する人にとって、双眼鏡は軽量なので携帯性に非常に優れています。

 気軽に野鳥を観察することが目的の方、特に年配の方や女性の方には、双眼鏡をおすすめします。

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バードウォッチング
双眼鏡選び

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双眼鏡の​選び方

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倍率は8倍。

水鳥は10倍が見やすい。

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​ 双眼鏡の中には高倍率を売りにしているものもありますが、絶対に高倍率のうたい文句に騙されてはいけません!

 野鳥は7倍~10倍で十分です。

 高倍率になればなるほど、見ることができる範囲が狭くなり、野鳥を探すことが難しくなります。私自身、枝から枝へと飛び回るカラ類を、超高倍率の双眼鏡でのぞきながら追いかけられる自信はありません。

​また、倍率が高いほど見え方が暗くなる傾向があります。個人的に8倍がおすすめです。

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重すぎないものを!

肩が凝って疲れます

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​ これはカメラの話ですが、妻に性能のいいカメラを実機で持たせてみたところ「重くて疲れそう」と言われてしまいました。

 双眼鏡も同じで、性能が良いものほど重くなる傾向があります。体力に自信のある方ならば問題ないかもしれませんが、双眼鏡についても重すぎないものを選ぶことをお勧めします。

 500mlペットボトルを首にかけて歩く負担を考えてみてください。双眼鏡をのぞき続ける姿勢で疲れてしまうことも予想されます。体力に自信がなければ400g以下、標準で600g以下、男性は800g以下がおすすめです。

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明るいレンズがおすすめ

​対物レンズの口径が大きいほど明るい傾向

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 双眼鏡の商品を調べると、『8×20』というような表記があります。『8』は倍率の8倍を意味し、『20』は口径のサイズ(20mm)を現しています。この口径のサイズが大きいほど見え方が明るい傾向があります。

 20mmクラスはコンパクトサイズ。

 30mmクラスは中口径サイズ。

 40mmクラスは大口径サイズです。

 デメリットとしては、口径が大きいほど双眼鏡のサイズが大きくなるため、重たくなる傾向があります。

管理人が
使ってきた双眼鏡

13才の頃に使用していた双眼鏡

OLYMPUS 10X21 DPC

 中学1年生のころに野鳥を見ることにハマってから親から誕生日プレゼントでもらった双眼鏡。

 10×21と倍率が少し高めで、レンズは小さく少し暗め。

 軽いことが何よりのメリットで、重さはなんと170gと超軽量!鞄に忍ばせるには最適。丸い形状が当時の小さい手にうまくおさまり、人差し指を自然にピント調整の場所に置くことができていた。当時はほかの双眼鏡を知らないこともあり、何不自由なく使用していた​。2004年に発売された商品で、2022年現在も約6000円で販売されている。 

16才の頃に使用していた双眼鏡

PENTAX UP8X25WP

※掲載商品は当時の物と

類似している商品

 高校生の頃の誕生日に親に買ってもらった双眼鏡。使い方が荒かったため、関節部分や接眼レンズ周辺によく砂が入り込むことがあったが、防水なので水洗いしてきれいにした思い出がある。

 のぞく部分をグリグリと段階的に回転させることで眼鏡の使用者に対応できる商品であった。

 8×25と以前の双眼鏡と比較して数字の変化は少ないが、以前使用していた双眼鏡より、数段階見やすくなった印象。2022年現在、楽天で12680円。

​ 350gでコンパクトタイプだが、当時はよく山登り中に首にかけていたため、傾斜が急な斜面では揺れた双眼鏡が胸にコツコツ当たって少し痛かった。

 結構気に入っていて、最も長く使用していた。

最近使用している双眼鏡

 親がバードウォッチングで使用していたものを現在も借りている。2022年現在、Amazon価格で16800円で販売されている。8×40と、口径が大きい代償として重さが710gと結構重い。これまで紹介してきた双眼鏡と比べると当たり前かもしれないが、使用してきた双眼鏡に戻れないくらい明るく野鳥が見やすい。

​ Amazonのレビューでも、コスパがよいと評判である。

​ 撮影中心になってから持ち運ばなくなったが、いざ使用するときはこれを使用している。

OLYMPUS 双眼鏡 8X40 DPS I

妻にプレゼントした双眼鏡

OLYMPUS 8X25WP II

 2019年に妻にプレゼントした双眼鏡。260gととても軽い双眼鏡で、高倍率ズームのネオ一眼カメラと併用して首にかけていられるほど自然に携帯できる。とても気に入ってもらっている。

 2022年時点、amazonで8463円。

 収納がコンパクトで鞄に入れてかさばらないところがよい。

​ 口径が小さいところが気になるが、その分軽いと考えれば女性に向いている双眼鏡ともいえる。

 これまで双眼鏡の製造会社を意識してこなかったが、こうしてみると、管理人はオリンパスを多く使用してきたことに気が付いた。双眼鏡を販売している会社は多くあり、あまり知られない海外製の安い双眼鏡から、有名な会社の高価な双眼鏡までいろいろある。

 最近よく思うが、バードウォッチング入門でおすすめされている他サイトの双眼鏡は高価なものが多く紹介されている印象を受ける。高価な商品を売りたいがために、会社自身やアフィリエータ―が記事としておすすめしているサイトも多くあるからかもしれない。

 高価な双眼鏡をあまり使ってこなかった個人としての意見ではあるが、そこまで高価なものでなくても野鳥を見ることに支障を感じることは全くなかった。

 

 とはいえ、ある野鳥観察ができる場所で双眼鏡の無料貸し出しがあり、とても高価な双眼鏡を使用したときは、藪の中などの暗い場所を見たとき「おお」と声が出るほど見やすいなと感じたことはあった。その見やすさが価格に見合うかは、それぞれの考え方によるのかもしれない。

 

 初めてバードウォッチングをしようと双眼鏡の購入を検討されている方は、一度有名な会社から1万円台の双眼鏡を購入してみてはいかがだろうか?

 それで満足できるかどうかは保証できないが、管理人はその価格帯の双眼鏡で、これまで満足して使用している。